メタルフリー治療

メタルフリー治療について

メタルフリー治療について近年、生活環境の変化の影響で、日本でアレルギー疾患を持つ人が増えていると言われています。中でも金属アレルギーを持つ患者様が増えており、「金属アレルギーなので銀歯を外してほしい」というご相談を受けることがあります。
金属アレルギーによる症状は、必ずしもお口の中に現れるわけではありません。むしろ、手足や全身など、お口とは関係のない部位に症状が現れることが多いのです。そのため、アレルギー症状とお口の中の金属の関連性に気づかない方もいらっしゃいます。
また、金属を使用した歯科治療を受けてから数十年を経て突然症状が現れることもあるため、原因がお口の中の金属にあると判断することは難しいでしょう。
原因不明の症状に悩まされることは心理的にも辛いものです。
当院では金属を使用しないメタルフリー治療を行っております。セラミックやレジンといった金属を含まない材料を使用し、天然歯に近い審美性を実現します。

銀歯がトラブルを引き起こしやすい理由

  • セラミックなどのメタルフリー素材に比べ、汚れが付きやすい傾向がある
  • 歯科用セメントで固定されているため、セメントが溶けると歯との間に隙間が生じる可能性がある
  • 銀歯は錆びたり劣化したりしやすく、その結果、歯との間に隙間ができる可能性がある
  • 天然の歯と銀歯の熱膨張係数が異なるため、温度変化による膨張や収縮が生じ、歯との間に隙間ができる可能性がある

 

メタルフリー治療の
メリット・デメリット

メリット

  • 金属アレルギーのリスクがない
  • 経年的な摩耗や変色が少ない
  • 歯質への適合性が高く、むし歯の再発リスクが低い
  • 自然な見た目を実現できる

デメリット

  • 基本的に保険外診療であり、治療費が高くなることがある
  • 強い衝撃を受けると割れる恐れがある
  • ジルコニアを除き銀歯ほどの強度は期待できない

当院のメタルフリー素材

多くの場合、メタルフリー治療は保険の適用外となり、予算の制約から望む治療を受けることが難しいという場合がございます。
患者さまの長期的な健康を考え、金属の詰め物や被せ物が入っている方には、レジンやセラミックへの置換をおすすめしていますが
当院では、自費治療となるセラミック治療だけでなく、保険で適応可能なメタルフリー治療も行っています。

セラミックを使用したメタルフリー治療

当院では、自然の歯に近い光沢と透明感があり、CAD/CAM冠よりも耐久性が高いオールセラミック素材や、一般的に「人工ダイヤモンド」としても知られている従来のセラミック材料では強度が不足し割れやすかった、クラウン(奥歯の被せ物)やブリッジなど強い力がかかる部位にも審美的で高い強度を併せ持ったメタルフリー素材もあります。

 

審美歯科治療

CAD/CAM冠を使用したメタルフリー治療

セラミックとレジンを混ぜた材料で作られており、CAD/CAMという機械で削りだして作ることができる詰め物・被せ物です。
保険適応が可能ですが、適用できる部位が限られており、上下の前歯中央からそれぞれ奥につれて5番目の歯まで無条件で対応可能です。
特定の条件を満たす場合、6番目の第一大臼歯に対しても対応可能です。

CAD/CAMのメリット

  • 天然歯に似た白色の歯を保険適応でできる

  • 金属アレルギーが起こりにくい

  • 治療期間が短縮できる